最終的には『MODの導入がラクになるランチャーを使おう!』という話がしたいだけです。
知識的なやつ
MODとは
ユーザーがゲームデータの改造し、新たな機能を追加する追加プログラムファイルのこと。
MODを導入していないオリジナルの状態、素の状態のことをアイスクリームのバニラ味にちなんで『バニラ』と呼ぶ。
優秀なMODは公式に組み込まれることもある。
ゲームによってはMODに寛大であったり否定的であったりなど様々。
どちらにせよ導入することは自己責任となる。
データパック・リソースパックとは
データパックはゲーム内で既に存在するプログラムを使用して作られたもので、新たなプログラム書き込んで作られるMODとは異なる。
リソースパックはゲーム内のテクスチャや効果音、BGMなどを変更するもの。
MODのテクスチャや表示言語なども変更することができる。
『MODローダー』とは
『Forge』や『Fabric』などといった物のこと。
MODはゲームプログラムを改変するものだが、ゲームのシステムに割り込むのはなかなか難しい。
そこで登場したのが『Forge』や『Fabric』などといったMOD用ライブラリが登場。
プログラムを改変しやすく読み込めるようにしたり、それを基盤にすることでほかのMODと干渉しにくくしている。
そのためほとんどのMODはどちらかを『前提MOD』としている。
なぜ複数の前提MODがあるのか
Forge
Minecraft 1.1の頃から存在する歴史の古い前提MOD。
Rift
Forgeの更新が遅れていた1.13時代に登場した前提MOD。
現在は開発終了している。
Fabric
Forgeの更新が遅れていた1.14時代に登場した前提MOD。
Minecraft本体の更新への追従がとても早く、スナップショットにすらも追従できている。
そのため、Fabric用のMODは公開が非常に早い。
Quilt
「Fabricプロジェクトに起因する論争や問題に対処するための最後の手段」としてFabricから派生し、1.18から登場した新しい前提MOD。
現在のところFabricとは互換性があり、Fabricのバージョンアップに伴う新しい機能はすべて取り入れられている。
内部問題に特に関心のないユーザーからは「何も気にせず、白か紫の好きなアイコンで選べば良い」と言われている。
NeoForge
「Forgeのチームでの仲間割れが発生し、LexManosを除いたほぼすべてのメンバーでユーザ体験を最優先に考えた新プロジェクト」としてForgeから派生し、1.20.1から登場した新しい前提MOD。
Forgeとの互換性があったが、1.20.2からはForgeとの互換性がなくなった。
どのMODローダーに対応しているのか
CurseForge
主にMinecraftやWorld of Warcraftなどを扱う大手ゲームWebサイト
- MODのタイトルに書かれている場合。
- タイトル名付近に書いてある『Game Version』に書いてある場合。(非常に稀)
- MODの説明が書かれている『Description』タブに書かれている場合。
- MODファイルをダウンロードする『Files』タブに置かれているファイル名に『fabric』『forge』と書かれている場合。
- どこにも書いておらず、どちらにも対応している(内部ファイルにForge用とFabric用が同梱されていてどちらにも対応できるようになっている)
modrinth
2020年ごろ開設された新たなMOD公開サイト。
2023年にFabricの代表的な軽量MODである「Sodium」「Iris Shader」が「Curseforge」から撤退してからFabric用のMODはさらにmodrinthに集まるようになった。
- MOD検索時の一覧に書かれている。
- MODのタイトルに書かれている場合。
- MODの説明が書かれている『Description』タブに書かれている場合。
- MODファイルをダウンロードする『Versions』タブに置かれているファイル名に『fabric』『forge』と書かれている。
- どこにも書いておらず、どちらにも対応している(内部ファイルにForge用とFabric用が同梱されていてどちらにも対応できるようになっている)
MOD導入方法
MOD導入をラクにする外部ランチャー(後述)を使うのが簡単です。
ここでは『従来の方法はどんなに導入が面倒なのか』をくどくど喋るだけです。さっさとラクな方法を知りたい場合は飛ばしてください。
なお、使用したいMODがどのMODローダーに対応しているのか知っている前提で話します。
前提として必要なもの
・Minecraft JE 1.16まで…Java8
Windoes オフライン (64ビット)からDL
・Minecraft JE 1.17から…Java16
Windows x64 InstallerからDL
・Minecraft JE 1.18から…Java17
Windows x64 InstallerからDL
前提作業
エクスプローラーを開き
Windows10:上の「表示」タブから『ファイル名拡張子』にチェックを入れる。
Windows11:上の「≣ 表示∨」から「表示 >」を選び、『ファイル名拡張子』にチェックをつける。
MODローダーのダウンロード
最初に導入したいMinecraftバージョンを起動して閉じておいてください。(ファイルを作るため)
Forge
DL先:Forge公式サイト
遊びたいMinecraftバージョンを選び『Download Recommended(安定版)』から『Installer』をダウンロードする。
広告が出てくるが5秒ほど待つと右上に『SKIP』が出てくるので押す。
(MODによってはバージョンに対応していないのでそれは後で変更しよう)
Fabric
DL先:Fabric公式サイト
『Download for Windows』からダウンロードする。
Quilt
DL先:Quilt公式サイト
画面右上の『Install』を選び、『Client』を選択して紫色の『Universal (.jar)』からダウンロードする。
NeoForge
DL先:NeoForge公式サイト
『For Other Versions』から『Click here to go to the version list!』をクリックし、『Minecraft Version』からMinecraftのバージョン選択、『Neo Version』でNeoForgeのバージョンを選択して『下矢印』のボタンをクリックしてダウンロードする。
(MODによってはバージョンに対応していないのでそれは後で変更しよう)
MODローダーインストール
Forge/NeoForge
ダウンロードしたインストーラーを起動する。
『Install client』を選択したら『OK』。
インストールが開始され『Successfulloy』が表示されたら完了。
Fabric/Quilt
ダウンロードしたインストーラーを起動する。
『Client』タブで『Minecraft Version(Minecraftバージョン)』とインストールしたい『Loader version(Fabricのバージョン)』を選んだら『Install location』。
インストールが開始され『正常にインストールされました』が表示されたら完了。
(MODによってはバージョンに対応していないのでそれは後で変更しよう)
Minecraftの設定
1.MOD環境とバニラ環境のデータを分けないと後々困ることになるので分ける。
①Minecraftのランチャーを開き『起動構成』を開く。
②Forge/Fabricの起動構成プロファイルができているはずなので選んで『…』から『編集』を選ぶ。(起動構成プロファイルが作成されていない場合は『新規作成』から作成)
- 名前 …わかりやすい名前に。(Fabric/Forge、マイクラバージョンなど)
- ゲームディレクトリ …『参照』から『新しいフォルダの作成』を選択し、「1.16.5_forge」など専用のフォルダを作成・選択して『OK』。
2.変更し終えたら右下の『保存』を選び『プレイ』で起動してみる。
3.警告が表示されるがチェックを入れて『プレイ』。
4.正常に起動し、タイトル画面左下に『Forge (バージョン)』や『Fabric (Modded)』などの表記ががれば導入完了。
絶対に必要なMOD
導入方法は次で説明
Forge/NeoForge
Fabricほど必須ではない。
Better Mods Button …一時停止時のメニューにMODボタンを表示。設定を変更したいときにタイトル画面に戻るのは面倒なのでほしいところ。
Game Menu Mod Option [Forge]似たMODだがこちらもおすすめ
Forge
1つ目は必須。Fabric API …Fabric用に作成されたMODの大多数が使用する前提API。これがないとMODで遊べない。MOD Menu …MinecraftのメインメニューにMOD一覧を表示。タイトル画面にも表示されないのでないと困る。一時停止画面にも表示される。
Quilt
Quilted Fabric API (QFAPI) / Quilt Standard Libraries (QSL)…Fabric APIの代わり。Fabricで作られたMODとほとんど互換性がある。
MOD導入
- ゲームを閉じた状態で、ゲームディレクトリを変更した際に作ったフォルダに移動。
- 『mods』フォルダがあるはずなので、ダウンロードしてきた『.jar』形式のMODファイルをそこに入れる。
※シェーダー(影MOD)を使用したい場合は『shaderpacks』、リソースパックを使用したい場合は『resourcepacks』。 - ゲームを起動し、タイトル画面に『Mods』があることを確認。
- 選ぶと導入されているMODを確認することができる。
クラッシュレポートの解読方法
- MODを入れて遊びたいゲームディレクトリを開く。
- 『crash-reports』フォルダの中にある日付の一番新しいファイルをメモ帳などで開く。
- 最初のほうの文字がずらっと並んでいる部分の一番上の行を見る。
・ この付近に「Missing Mods」があれば不足しているMODがある
・ 最初の「:」までがトラブル、エラー名
・ それより後ろが詳細な内容
・ トラブル、エラー名が”OutOfMemoryError(メモリ不足エラー)”ならMinecraftでのメモリを増やすことで解決する
・ 「MultipleModsErrored」は複数MODのエラー - 理由がわかりそうになければ一行下を見る
・ 一番最初にトラブルが起きた場所が書かれている
・ この行のどこかに大体MOD名が書いてある
・ アイテムに問題があるならアイテム名も
・ 言語関連の処理に問題があるならLanguageMapProxyなど - ここより下の行は対処不能
MOD導入をラクにする外部ランチャー
正直従来のMOD導入は面倒くさい。なのでラクにできる外部ランチャーを使うのが賢明。
Minecraftのランチャーはゲームの起動やバージョンの管理、スキンの変更などを行えるソフト。
紹介するのは主にMOD導入をラクにする非公式のランチャーソフト。(スキン変更は基本的にできないので公式ランチャーから変更しよう)
- ランチャーからCurseForgeに公開されているMOD/Modpackをダウンロードを行う機能。
- MODを導入するとほかに必要となる前提MODを自動で導入してくれる機能。(たまにForgeなのにFabric版を入れていたりするので確認は必要)
- MODやModpackの新しいバージョンが公開されている場合、簡単に更新可能。
- ダウンロードしたMODの無効化/有効化・削除。
- メモリ割当の変更が可能。
- Minecraftのバージョン管理。
が行えることを前提としている。
CurseForge App
MODやModpackを公開するサイト『CurseForge』が提供しているソフト。
前述したようにMODの多くはCurseForgeで公開されており、外部ランチャーもそこへアクセスしてMODをダウンロードしてくる。
なのでCurseForgeに仕様変更の更新が入った場合にほかのランチャーではうまくアクセスができなくなるなど、CurseForgeの機嫌ひとつで使えなくなったりする。
だがCurseForge AppはCurseForgeが提供しているので何の問題もない。
特徴
- ゲームの起動自体は公式ランチャーが起動し、公式ランチャーからゲームを起動する。(公式ランチャーを経由するためオフラインだと起動できない)
- Minecraftのバージョンを選択すると最適なForge/Fabricのバージョンを自動で選んでくれる。
GDLauncher
シンプルなUIでより快適に起動構成を管理できるソフト。
こちらは選んだMinecraftバージョンとは別にForge/Fabricのバージョンを選ばなければいけないので、この部分の手軽さはCurseForge Appには負けます。
また、Microsoftの年齢制限に何故か引っかかる。(Microsoftアカウントをファミリーグループ入れると回避可能)
UIに広告枠がないので利用者としては使いやすくて良いが、CurseForgeとしてはMod製作者側に広告収益を分配している関係上あまりよろしくないようで、2022年6月にAPIを変更し、MOD/Modpackの公開時に広告枠のない外部ランチャーからのダウンロードをブロックするかを選べる設定を追加した。
これによってランチャーから一部のMODがダウンロードできない不具合が発生してしまった。
CurseForgeの機嫌ひとつで使えなくなる可能性があるというのはこういうことだ。
今は対応として『ソフト内でブラウザを開き、自動でModをダウンロードする』ようになった。そのおかげで使用感は以前と変わらず、非常にラク。
導入方法参考動画
特徴
- GDLauncherから直接ゲームの起動が可能。
- スクリーンショット、リソースパックの管理が可能。
- MODのバージョン違いで問題がある場合は自動で弾いてくれる。
- 自分のMOD構成を簡単に他人に譲渡・読み込みすることが可能。
- 複数アカウントの管理が可能。
- Java環境を自動で最適なものに調整してくれる。
- ゲーム画面のサイズやJavaのPath指定が可能
- UIが英語。
ATLauncher
CurseForge、Modrinthどちらにも対応しているランチャーソフト。
こちらもGDLauncher同様サードパーティ制なので、GDLauncherの「利用する際に留意しておくこと」に目を通しておいてください。
前2つに比べてUIが非常にダサいのが欠点。
その代わりGDLauncherとは違って有志作成の翻訳ファイルが存在する。
自力で導入する必要はある。
※「アーカイブマネージャーで~」を飛ばして「ATLauncherを起動して設定する」を行うと翻訳される。
特徴
- GDLauncherから直接ゲームの起動が可能。
- Modrinth・Technic Platformで公開されたModpackのダウンロード
- Modrinthで公開されたMODのダウンロード
- 自分のMOD構成を簡単に他人に譲渡・読み込みすることが可能。
- 複数アカウントの管理が可能。
- UIが英語で有志作成の翻訳ファイルを導入する手間がある。
PrismLauncher
CurseForge、Modrinthどちらにも対応しているランチャーソフト。
「MultiMC」の子の「PolyMC」の子。
こちらもGDLauncher同様サードパーティ制なので、GDLauncherの「利用する際に留意しておくこと」に目を通しておいてください。
特徴
- CurseForge・FTB・FTB Legacy・ATLauncher・Modrinth・Tecnicで公開されたModpackのダウンロード
- Modrinthで公開されたMODのダウンロード
- 自分のMOD構成を簡単に他人に譲渡・読み込みすることが可能。
- 複数アカウントの管理が可能。
- サードパーティブロックが有効になっているMod・Modpackをダウンロードできないのが玉に瑕。
どれにも言えること
OptiFineなどのCurseForge以外で公開されているMODやShader(影MOD)、リソースパックも導入が可能。
前提MODが必要な場合は手動でダウンロードして一緒に導入しましょう。
CurseForge App
作成したプロパティを右クリック→「フォルダを開く」からエクスプローラーを開き、それぞれ「mods」「shaderpacks」(OptiFineを導入後起動しないと作成されない)「resourcepacks」に入れましょう。
GDLauncher
作成した起動構成を右クリック→「Open Folder」からエクスプローラーを開き、それぞれ「mods」「shaders」「resourcepacks」に入れましょう。
参考
- 【Minecraft】外部ランチャーをざっくり紹介【CurseForge】(他の外部ランチャーも紹介されているNote)
- 【Minecraft】外部ランチャーをざっくり評価(上記と同じ方の評価Note)
- 【マイクラ】MOD導入が劇的に簡単になるランチャー、GDLauncherとは【今まではなんだったんだ】(GDLauncherの紹介・導入動画)
- 【2022年最新】Javaの心配なし!マイクラMODの入れ方【全バージョン対応】(CurseForge AppとGDLauncherの紹介・導入動画)
